C.S.ルイス『栄光の重み』
ここ4〜5日風邪をひいてくたばっていましたが、ようやくいつもの調子に戻れそうです。
本書はルイスの説教集です。平信徒のルイスが説教している様子は映画の1シーンでも見たことがあります。アンソニー・ホプキンスが演じていました。ただ、内容は知識と信仰を共有する人々に向けての話なので、非キリスト教徒も含めた一般向けの『キリスト教の精髄』とは違って、少なくとも私にとっては易しい本ではありませんでした。それでも次のような箇所には大変刺激を受けました。
「国家、文化、芸術、文明、こうしたものはいずれ命数尽きるもので、そうしたものの生命は、わたしたちの生命に較べれば蚊のそれのごときものです。しかしわたしたちが冗談を言い合い、共に働き、結婚し、鼻であしらい、そして搾り取る相手は、命尽きぬもの、死ぬことのないおぞましさであり、または永遠の輝きであるのです」(28頁)
いろいろなことを考えさせてくれる文章です。この箇所をこの数日というもの風邪でぼーっとした頭の中で何度も繰り返して味わっているところです。
(西村徹訳新教出版社2004年新装版2500円+税)

