西澤潤一『愚直一徹 — 私の履歴書』
古本屋で投げ売りされていたのを運良く入手しました。著者はかねがね題名通りの人だと思っていましたが、愚直が運を呼び寄せているのでしょう。最終的にはかなりの強運の持ち主でもあるようです。この強運にあやかれるかどうかはさておき、著者の研究に対する誠実な姿勢は是非見習いたいと思います。敵は増えるでしょうけど、いつの間にか先方で勝手に自滅しているようです。
ところで、本書に出てくる「三河義通」(みかわきっとう)の話や、誕生日が3で割り切れるというのは運が強いといった話は、お爺さんの昔話という感じで、好きです。ちょっと古い本ですが、最近20年くらいの話を加えた増補版が出たら改めて買いたいと思います。
(日本経済新聞社昭和六十年1100円)

