日垣隆『いい加減にしろよ(笑)』
著者の他の本であっさりと触れられていたことが、本書では綿密に調べられた動かぬ証拠を突きつける形で展開されていて、その主張にあらためて納得させられます。冒頭の細木数子や平山郁夫についての文章も非常に公平な記述です。かといってもちろん内容は退屈の対極にあり、読後感は爽やかです。このバランス感覚が良いですね。本人にもしっかりインタビューをしつつ、目一杯あたれるだけの資料にあたるという、その取材から執筆に到るまでの姿勢はプロ中のプロのそれだと思います。なお、最後の「バカ本鑑定」の章は本当に笑えました。
(文藝春秋2006年1314円+税)
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- ドイツ語で読む珠玉の短編(2026.06.23)
- 山本七平『小林秀雄の流儀』(2019.07.28)
- 田中圭一『うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち』(2017.02.20)
- 天外伺朗『宇宙の根っこにつながる生き方 そのしくみを知れば人生が変わる』(2017.02.19)
- 柴田昌治『「できる人」が会社を滅ぼす』(2016.12.30)
この記事へのコメントは終了しました。


コメント