屋山太郎『怒れ!日本人-「デタラメお上」にぶつける21の公憤」
1998年の本ですが、お上のデタラメぶりは相変わらずで、著者の指摘がほとんど古くなっていないのが悲しいところです。国の借金だけは当時からさらに200兆円ほど増えています。この本の書かれた当時の内閣法の改正だけが救いかと思われますが、これも政治家がだらしないなら、あまり効果は期待できません。政治家はもとより国民全体が官僚化してしまっては、いくら法律を変えてもダメでしょうね。
一億総官僚化社会は自己の無能さをさらけ出さなくてすむので、凡人にとっては楽ですが、組織の中でうまく立ち回る小狡い人間だけが幅をきかせるようになると、個々人の持つ本来の能力が萎えてしまって、社会の活力なんかなくなってしまうでしょう。こうした大人の生態を正直に映し出す学校では、ひょっとしてイジメだけが生徒たちの密かな楽しみというような社会がすでに実現しているのかもしれません。
(PHP研究所1998年1,429円+税)
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