南塚信吾編『ドナウ・ヨーロッパ史』
オーストリア、チェコ、スロヴァキア、ハンガリーの4国をドナウ・ヨーロッパとしてまとめて取り扱うという斬新な世界史。各国史についての標準的な知識が得られるだけでなく、相互の関わりが同時代的に捉えられるのが利点です。執筆者の半分以上が知人や友人なので、読みながらついつい顔が浮かんでしまいますが、あらためてみんな立派な歴史家なんだということを思い知らされました。個人的にはハンガリーの現代史が扱われている第9章を懐かしく読みました。56年のこともきっちりとまとめられています。1980年代後半の留学時代にいろいろと見知ったことの意味を改めて教えられました。このシリーズでは今後バルカン史やロシア史なども読んでおくつもりです。
(山川出版社1999年3500円+税)
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