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2007年5月14日 (月)

飛幡祐規『それでも住みたいフランス』

 パリ暮らし30年の著者によるかなりディープなフランス紹介です。ブランドのマークをわざわざはずすボランティアとか、朗読ブームとか、ヴァカンスセンターといった、日本ではなかなか知ることのできない情報に満ちています。それにしてもつくづく感じるのは、フランス人の反骨精神で、とにかくまずはNonと言ってから話を切り出すようなところがありますね。
 昨年の若者たちの暴動までしっかりフォローしてありますが、さすがにサルコジの勝利の背景まではちょっと読み取れません。してみると、著者はどっちかというとロワイヤル側の人なのでしょうか。ま、どうでもいいことですが、そのうちどこかで先日の大統領選挙のことも解説してくれるとありがたいと思います。
 なお、著者が高く評価しているフレネの教育理論とその実践は結構面白そうです。今は悪名高くなったわが国の「ゆとり教育」も本当はこれをモデルにしていたのかもしれません。スウェーデンやフィンランドはこの方式を採用し、教育効果も上げているようです。ちょっと覚えておきます。

(新潮社2007年1400円税別)

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