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2007年5月11日 (金)

ジャック・プレヴェール、エルサ・アンリケ『おりこうでない子どもたちのための8つのおはなし』

 大学でフランス語を習って2年目に原書で読んだ本です。翻訳が出ていて、フランス語購読の生徒さんがコピーしてくれました。版元品切れ状態とのことで、増刷を待って手に入れるつもりでしたが、感想だけ先に記します。
 プレヴェールは反骨のポーズを生き甲斐にしているパリ人に愛されている詩人です。それだけに、ちょっとクサいところもありますが、これが原書で読むとなかなかいい味わいになるのです。言葉遊びというか、だじゃれも効果的に決まっています。
 しかし、翻訳ではこの空気がうまく伝わらないようです。家内と娘にも読んでもらいましたが、中途半端でよくわからないお話という感じがするそうで、不評でした。どうなんでしょう。翻訳は少なくとも正確だと思いますが、原文を知って読むのとは違うのでしょうね。翻訳のみ読んだ人で同じようなご感想を持つ人は少なくないのかしらん。ちょっとショックです。翻訳って難しいですね。いい本だと思うのですが、自信を持って人に勧められなくなってしまいました。

(布施佳宏訳二瓶社2004年1554円税込)

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