たかのてるこ『キューバでアミーゴ!』
キューバのことは今までほとんど知りませんでしたが、本書を読んで、いつか行ってみたいと思うようになりました。みんなビンボーだけど明るくて、助け合いながら、そして、歌い、踊りながら生きているというのは、すごいなあと思います。それで、そうした人びとにあっという間に波長が合って、ステージでさえ踊ってしまえる著者は、かなり日本人離れしています。
著者については今まで知りませんでしたが、知る人ぞ知る旅行の達人だったのですね。文章も勢いがあって、かつ言いたいことや考えたことが、微妙なことまで過不足なく表現されている名文だと思います。
それにしても、著者のような大阪出身のノリの人ならキューバ人にも十分太刀打ちできるのかもしれません。ほかに日本でこの雰囲気に合いそうなのは、雰囲気が何となくに詰まってくると、「じゃ、踊りましょうか」とすぐ踊ってしまえる沖縄人くらいでしょうか。
私自身は普段あまり旅行をしたいという気にはなりませんし、どうせ行くなら調査とか研究を優先したいと考えがちな、貧乏性ですが、キューバには一度行ってみて、その雰囲気を味わってみたいと思います。しかし、それでもついつい社会主義体制の調査なんて目的を掲げてしまいそうです。
(2007年幻冬舎1500円+税)
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