斎藤兆史『英語達人塾―極めるための独習法指南』
英語の達人になるための具体的な独習指南書です。本国人が舌を巻くほどの英語の使い手だった先達、斎藤秀三郎、西脇順三郎、新渡戸稲造、南方熊楠といった人々の独習法を参考に、名人の域への到達を目指すための本です。目指すレベルは、当然、怪しげな英語ペラペラ族のそれなんかではありません(その種の英語バカの生態も随所に活写されています)。英語で十分仕事ができるレベルが設定されています。その道を極めるということで、著者は甘いことは一切言っていません。その姿勢には清々しさを感じるほどです。
本書は、個人的には英語以外の言語のレベルアップの参考になればとも思って読んでみたのですが、その期待も裏切られませんでした。当然ながら外国語学習という点では共通していて、参考になりました。
本書の中の自分に合うレベルの課題として、一年以内に2000ページ以上の英語の原書を読むというのがあるので、さしあたって、これにチャレンジしてみようと思います。一年たって英語力が伸びているかどうかはわかりませんが、読まなきゃいけない英語の本もあるので、それを含めて10冊ほど机の上に積み上げてみました。思えばそれぞれ読んでおきたいと思って買った本でありながら、積ん読状態になっていました。この機会にチャレンジです。要するに武術の修行のような感じでやればいいので、ナンバ走りをマスターするのと同じようにやってみるつもりです。自分が変わることが実感できるようになると、きっと楽しくなると思います。
(中公新書2003年700円+税)
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