日垣隆『常識はウソだらけ』
題名どおりの本で「へぇー、そうだったのか!」の連発です。ペットボトル再生に新たに石油を使うとか、病院での検査は自覚症状が出てからで十分とか、交通事故死者は事故後24時間以内に死んだ人しかカウントしないとか、いっぱいあります。捕鯨や動物保護に関しても目からウロコの話ばかりです。クジラは捕鯨をしながら保護したほうがいいという話は本書ではじめて納得がいきました。要するに、クジラがこのまま増えていくと、あるとき餌が突然なくなって、クジラ自身が全滅する恐れがあるのですね。
本書はもともと、TBSラジオ「サイエンス・サイトーク」の収録を元にしたものですが、丁寧に加筆構成がなされているようで、具体的な数字による根拠もきっちり示されています。ホストの日垣隆氏もいつものように綿密に下調べをしてトークに臨まれていて、その勉強ぶりにはつくづく感心させられます。この真摯な姿勢は素晴らしいと思います。
(ワック株式会社2007年857円+税)

