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2008年5月14日 (水)

谷沢永一『官僚、もういいかげんにせんかい』

 キワモノっぽいタイトルの割に、中身はマニアックなほどしっかりと文献をふまえた労作になっています。かなり丹念に日本史をたどってくれていて、とりわけ明治時代以降の官僚たちの跳梁跋扈ぶりが見事に活写されています。教科書なんかには決して載っていないえげつない話が満載です。
 こうやって読んでみると、行政改革なんてものは到底不可能だろうなと思われてきます。でも、最近は官僚の悪事が結構バレるようになってきているので、逆に考えると、少し光が見えてきているのかもしれません。
 天下りのえげつない官僚なら身近にも少なからずいるので、本書に書いてあることは、実にもっともだと思います。ほんと、いいかげんにしてほしいものです。しかし、このごろはわが国全体が官僚化しているので、官僚批判はもはや日本人全体に当てはまるような気がします。ちゃんとした人間が稀少になってきています。あー、情けない。

(講談社平成14年1500円税別)

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