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2008年5月15日 (木)

本山博・渡部昇一『霊の研究 人生の探究』

 霊能者として著名な本山博氏に、神秘体験が全くないという渡部昇一氏がインタビューしてできた本です。ふーん、あちら側の世界はそんなふうになっているのかと、信じる人は救われることでしょう。江原啓之の言うところの霊の世界とも重なっているので、見える人には見えるのでしょうね。
 ただ、霊の存在は科学的には確かめられませんし、見えないからといって、これを確かめようとして死後の世界に足を踏み入れるわけにも行きませんので、渡部氏は霊というものを、それなしではものが考えられない「公準」として認めるという立場をとっています。これはこれで納得のいく対処法です。
 結局は生きている人は、世のため人のために仕事を成就させることで霊的成長を遂げなければならないのはその通りですが、世のため人のためかはさしあたり考えず、物事に我を忘れて一心不乱に打ち込めば、結局は同じことになるという指摘は新鮮な気がしました。
 本山氏曰く。「霊的な成長をするための一番の方法は、自分が好きなことを一所懸命にやって、そのものと一体化することですね。いつでも主客合一になった状態になれる人は、どんどん霊的に成長できると思います」(221頁)。自分をなくすことがポイントだというのは、その通りでしょう。禅やスーフィズムなどにも通じています。ともかく自分ももっと「修行」しなくちゃと思います。

(平成19年1429円+税)

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