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2008年5月25日 (日)

若林亜紀『公務員の異常な世界』

 公務員の生態がきっちりと細部に至るまで取材され、調べられています。で、想像以上に驚かされました。著者自身昔公務員だったことがあるので、体験にも裏打ちされていて、説得力があります。
 それにしても練馬区の「みどりのおばさん」が年収800万円とはねー。田舎の短大の50才の教員より上ですね。名古屋市交通局の掃除のおばちゃんが、退職金を5000万円もらうという話を聞いたのはかなり昔のことですが、あれは本当だったんですね。
 かつて養老孟司氏が東大教授の給料の安さを嘆いていましたが、確かに、国家公務員の給料は規模の大きい自治体の公務員のそれよりは安いようです。大阪市の清掃のおじさんが1000万円だと聞いたらやはり心穏やかではなかったでしょう。神戸市のバスの運転手なんか1300万円です。実際、これだけもらっていれば、平均寿命も民間会社の勤め人より公務員のほうが長いそうです。
 ま、人の給料はどうでもいいのですが、国庫や自治体のお金も無尽蔵にあるわけではないので、このまんまだと日本がどんどん傾くのではないかと心配になります。それから、文科省からの天下り職員が私立大学の財政のことを考えようともしないのは、実は、長年の習性だということがわかりました。こんな生活しとっちゃ無理だわなー。そんなとこに目が行くわけがないですもんね。

(幻冬舎新書2008年740円+税)

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