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2008年10月30日 (木)

堀口博行『週二日だけ働いて 農業で1000万円稼ぐ法』

 これからは個人の仕事としては農業、法人の仕事としては林業をうまく再生させる必要があるとかねがね思っていましたが、本書は農業についての具体的な指南書です。
 実際今日全国各地で高齢化により離農する人が増えていますので、新規参入の余地はかなりたくさんあります。農地も農具も余っていて融通してくれます。タイトルの「週二日だけ働いて」というのも決して誇張ではなく、農業にまったく不案内だった著者の実体験に基づいた話です。
 要は起業家の精神でうまく経営すれば、この分野には十分可能性があるということを著者は実証してくれているわけです。印象深かったのは、あたりまえのことですが、著者があらためて「農業とは頭を使う仕事なのです。農業をやり始めてから何事もまず頭の中でシミュレーションと試行錯誤ができるようになりました」(173頁)と述べていることです。農作業の体力以上に経営者としての能力が必要なのです。
 もっとも、実際こういう頭の使い方ができれば、何をしても成功できそうです。裏を返せば、こういうことができない人が世の中には実に多いということにもなりそうです。
 ちなみに、1000万円のおよその内訳は、7ヘクタールの畑で長ネギで800万円、ピーマンで200万円とのことです。農具やトラクターなどの具体的な話は、本気で就農を考える人にはすぐに役立ちます。
 ここからさらに頭を使って、地域のネットワークの再生と里山の復興につなげてくれる人びとが全国各地に出てくると、何だか明るい未来が開けてきそうな気がします。

(ダイヤモンド社2008年1500円+税)

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