斎藤美奈子『たまには時事ネタ』
著者は相変わらず口の悪さでは天下一品、ツッコミなんてもんじゃありません。相手の心臓に釘を打ち込むようなところがあります。私もふだんかなり口の悪い方ですが、著者のこの表現力の鋭さには脱帽です。批判された人はご愁傷様です。ぐさりとやられて立ち直れないのではないかと、他人事ながら心配になるくらいです。
政治的には正統派リベラル、ややピンクといった感じで、土井たか子なんかを高く評価していたりするところにはちょっと違和感もありますが、何せこの文章による芸の見事さに圧倒されます。
本書は2001年から2007年までのコラムを集めたものですが、視点がぶれず立派です。その間世間は大いにぶれまくって本当に慌ただしい7年間でした。これからもこんな風に書きためていってくれれば、立派な現代史になると思います。
(中央公論社2007年1300円+税)
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- ドイツ語で読む珠玉の短編(2026.06.23)
- 山本七平『小林秀雄の流儀』(2019.07.28)
- 田中圭一『うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち』(2017.02.20)
- 天外伺朗『宇宙の根っこにつながる生き方 そのしくみを知れば人生が変わる』(2017.02.19)
- 柴田昌治『「できる人」が会社を滅ぼす』(2016.12.30)
この記事へのコメントは終了しました。


コメント