坂本幸男・岩本裕訳注『法華経(中)』
ずいぶん以前に本書の(上)を読んだので、書かれていたことの多くは忘れてしまいましたが、たとえ話の多いお経だという印象だけはありました。続きを読むとやはり同様のことを感じますが、内容を韻文の「詩頌」にして繰り返すところや、いわゆる「偈」というものに今回初めて気がつきました。法事でお経を唱えているとき、リズムが変わったり、歌になったりするのは内容としてはこんなことが書いてあるというのが面白いと思いました。
いつも何も意味がわからないまま唱えていたわけですが、特に法華経というのはとにかくこの教典が世にもありがたいものだということが繰り返して出てくるので、それはそれでいいのかもしれません。内容は気が遠くなるような数字がたくさん出てきて、インドらしいなと思うところがありますし、女が生物的に男になってから悟りを開くというような、フェミニズムからは怒られそうな箇所もあります。
仏教とは関係ないにしても、最近まで夫を亡くした女性を焼いてみたりしていたわけですから、あの地域の文化は結構女性差別的なのかもしれません。女性差別以前にカースト制度がありますしね。
今度はできれば間をあけずに(下)を読むつもりです。
(岩波文庫1967年760円+税)
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