三上敏視『神楽と出会う本』
神楽というのは各地にそれぞれ由緒あるものが残っていますが、これまでちゃんとした研究はなされてきませんでした。本書は理論的な解説も優れている上に、実際に全国25カ所の神楽を見て歩いて紹介した本です。
神楽は、能の前身がどんなものだったのかという興味もあって、つとめて観るようにしています。と言いながら、今年の初めには神楽ではなく雪の福井県まで田楽を観に行ってきました。
まあ、私にとっては神楽でも田楽でもいいのですが、本書で紹介されているものとしては、玉敷神社神楽と高千穂神楽、それに伊勢神楽を観に行ったことがあります。これからも機会があったら各地に足を運びたいと思っていますが、その点で本書はいいガイドブックになってくれそうです。現地へのアクセスや問い合わせ先も明記されていますし、見所がきっちりと解説されています。写真もたくさんあって興味をそそられます。
各地の民俗芸能には日本文化の様々な要素が重層的に織り込まれているようで、興味深いものがあります。著者の本を手がかりに来年の旅行の計画を立てるつもりです。だいたいどこでもバスツアーくらいなら出ていますので、大変ですけれど、観ると結構やみつきになります。今度は隠岐の島の島前神楽にでも行ってみようかなあ。
(アルテスパブリッシング2009年2200円税別)
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