木村晋介『竹林からかぐや姫 木村弁護士事件簿』
最近テレビではあまり見かけなくなった木村弁護士ですが、古書店でこの第二エッセー集を見かけて、買ってきました。気になってWikiで検索してみたら、どうやらお元気そうでほっとしました。
木村弁護士の文章はまったく法律家臭くなく、エッセイストのそれです。読者の気持ちがわかる頭のいい人なのだろうと思います。見習わなくては。
さて、本書にも出てきますが、著者は三ケ月章のファンで、その著作にのめり込むのをきっかけに司法試験に合格したと書いています。私の友人知己を見渡してみても、三ケ月章ファンの法律家は熱血漢が多いという気がします。
最高裁判事の藤田宙靖『行政法総論』にもそのまえがきで三ケ月章へのオマージュが述べられます。あれも熱い本でした。
私も大学を卒業した後遅ればせながら三日月ファンになりましたが、『法学入門』や『ある法学者の軌跡』は読んでいても、肝心の『民事訴訟法』は読んでいません。いつか読まなきゃと思ってはいますが、いつになることやら。
本書は著者の明るいキャラクターが窺われて、弁護士という存在にも少し親しみを持てるようになります。ホームドクターではありませんが、そういう弁護士をキープしておくのも大切なのかもしれません。
昔、学生寮で1年先輩だった人が近くで弁護士を開業していますので、何かの機会に訪ねてみようかという気になってきました。
(筑摩書房1992年1300円)
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