荘司雅彦『13歳からの法学部入門』
本書で初めて知ったのですが、小中高の学習指導要領に「法律科目」が入るようになったそうです。それもにらんで書かれたのが本書というわけですが、大学法学部の一年生が読んでも得るところの大きい本です。
もちろんタイトルに偽りはなく、13歳からでもわかる書き方がなされています。しかし、内容は具体的で身近な例がふんだんに用いられていながら、法的な考え方の筋道や法律の背景にある歴史のポイントが押さえられています。こういう本がちゃんと書ける人というのは、頭がいいだけではなくて、大変に心優しい人なのだと思います。
最後の章では法律を具体的に読む際に頻出する「又は」と「若しくは」や「及び」と「並びに」の使い分けや、「みなす」と「推定する」の違いといった、大学科目の「法学」で学ぶ内容が分かりやすく解説されています。
本書のあとがきで、学校の教材、入試問題や模擬試験の例文など子どもたちの教育に役立つ形であれば、自由に使ってかまわないとありましたので、遠慮無くそうさせてもらおうと思います。
しかしその前に、今小学6年生の私の娘に読ませてみて、反応を確かめてみようと思います。
(幻冬舎新書2010年740円+税)
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- ドイツ語で読む珠玉の短編(2026.06.23)
- 山本七平『小林秀雄の流儀』(2019.07.28)
- 田中圭一『うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち』(2017.02.20)
- 天外伺朗『宇宙の根っこにつながる生き方 そのしくみを知れば人生が変わる』(2017.02.19)
- 柴田昌治『「できる人」が会社を滅ぼす』(2016.12.30)
この記事へのコメントは終了しました。


コメント