髙山正之『日本人の目を覚ます痛快35章 朝日新聞・米国・中国を疑え』
痛快というより日本のインテリや新聞記者あるいは裁判官や役人のえげつなさにむしろげんなりさせられる本です。
目にとまったところだけでも、古谷浩一、松井やより、南敏文、貝瀬秋彦、本多勝一、植村隆、大江健三郎、若宮啓文、添谷芳秀、松本健一、藤原彰、古田元夫、後藤乾一、吉見義明、吉田康彦、倉石武四郎、船橋洋一、長尾一紘、園部逸夫、門奈直樹、小島朋之、横尾和子、堤修三、越村加代子、渡辺知二、石村耕治というそうそうたる面々です。
このうち長尾、園部両人は自らの間違いと不勉強を認めていますが、それ以外の人びとは事実をろくに調べることもなく、中には間違った主張を墓場まで持っていってしまった人もいます。
実際、いまだに朝日新聞に取り上げられると喜んでしまう曲学阿世の徒は少なくありません。迎合したのはいいけれど基本的事実を検証していなくて、おっちょこちょいを天下にさらしてしまうというていたらくです。
ただ、影響力のある立場での発言は、そのために人が処刑されたり、あまりにも国益に反したりするので、おっちょこちょいではすまないのですが、そのあたりは赤信号を無視する無法ドライバーのように、大事な事実から目をそらすのですが、その目のそらし方が皆面白いほど共通していて、かえってわかってしまうのです。
本書ではほかに、オバマがヘビースモーカーで、イスラムの神学校に通っていた過去があること(確かにミドルネームはフセインですもんね)や、京都議定書にサインしなかったアメリカ政府代表にはアル・ゴアが副大統領としてしっかり出席していたという不都合な真実などが丁寧に調べて書かれています。
ヘミングウェー夫妻が蒋介石と宋美齢夫妻にあったときの印象も、なるほどねーという感じがします。でも、アメリカ人の多くは見抜けなかったのですが。
とにかく驚きに満ちた本です。
(テーミス2010年1000円+税)
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