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2010年11月14日 (日)

髙山正之『変見自在 偉人リンカーンは奴隷好き』

いつもながらすごい本です。マスコミや学者がバカで小狡いために表に出てこない情報が満載です。週刊新潮の連載はいつも立ち読みで済ませていますが、せめてもの罪滅ぼしに、こうやって本になったときには必ず買うようにしています。しかし、本としてまとまるとまたずっしりとしたパワーに満ちたものになって、圧倒されます。

本書でも実名でいろんな人が言及されています。インターネット時代ですから肖像写真を探すこともできて、興味本位で検索してみると、なるほどこの発言にしてこの顔ありという感じで納得がいきます。

どんな人が挙がっているかというと、船橋洋一、後藤乾一、倉沢愛子、古畑種基、秋岡家栄、田辺雅泰、ポール・イガサキ、マイク・ホンダ、ノリミツ・オオニシ、岩下昭裕、吉川孝次郎、浅海一男、増田好平、牛村圭、藤原彰一、半藤一利という錚々たる顔ぶれです。

自分でも覚えておくために書いていますが、何がどうなってもお友達にだけはなりたくない人たちです。

次に本書で初めて知ったことを列挙しておきます。
・コラソン・アキノは華僑初の大統領だった。
・オバマは日本向けにF22戦闘機を作らないと宣言した。
・イタリアとスイスは第二次大戦後日本から少なからぬ賠償金を取っていった。
・USA Today が選んだ20世紀の重大ニューストップ100の第一位は広島の原爆だった。

後は上記登場人物によるあまりにもあんまりな話です。外人ではマッカーサーやルーズベルト、それにリンカーンがどんな人だったかということがよーくわかります。気分が悪くなること請け合いです。

なお、著者は歴史をコンパクトに書くのが上手なので、スンニー派とシーア派の歴史や、東チモールの歴史も数行でたちまちわかります。さすが真のジャーナリストです。心底立派だと思います。

(新潮社2010年1400円税別)

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