畑村洋太郎『直観でわかる数学』
なーんだ、そういうことだったのか、という「そういうことが」実にうまく書かれています。続編だけ先に読んで、そのままこちらの本を積ん読にしていたようです。これを読んでから先日読んだ『直観でわかる微分積分』に進むといいと思います。
高校生なんかは三角関数や対数、虚数、複素数といった単元に入る前に本書の該当箇所に目を通しておくといいと思いますよ。数学の根本の考え方は数学の先生でもちゃんと説明してくれる人は少ないので、本書は本当の意味のすぐれた参考書だと思います。
もちろん、これを読んだだけでは知識が定着するわけではないし、問題が解けるようにもならないので、数学の点を上げたい人は、やっぱりチャート式とかやらなければいけないとは思います。
でも、本書の一番すごいところは、自分で考えるということがどういうことかを学べるところにあると思います。随所に工学屋さんらしい「使える思考」のコツが披露されていて、いろいろと応用できそうです。いい本でした。
(岩波書店2004年1900円+税)
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