日垣隆『こう考えれば、うまくいく。』
著者がこんな本を読みたいと思った本を書いたのが本書で、そこには考え方と情報収集のコツがしっかり詰まっていました。少なくとも著者にとっては「こう考えれば、うまくいった」ということが惜しげもなく披露されています。
とにかくサービス精神の旺盛な著者です。普通、こんなアイデアはもっと小出しにして内容の薄いビジネス書にする人が多いような気がしますが、これはいいアイデアを具体的なご本人の成功事例や先達のそれに基づいて開陳してくれています。
私の場合は著者の有料メルマガの読者でもあるので、本書にはそこで読んだ原稿も含まれていますが、一冊にまとめるにあたってかなり加筆・増補されているように思いました。
本書は個人商売をするときの発想の宝庫でもありますが、今や傾きかけている全国の大学の経営にこうした知恵を役立てられたらなあと思います。もっとも、優れた経営者を連れてくるのでない限り、これは自分たちでやるしかないのですが、できるだけ参考にしたいと思います。
大学はしかし、どんなビジネスモデルとして再生できるでしょうか。どう見ても大学の中には本書に書かれているような「ゴールをイメージする」ような知恵があまりにも乏しいのですが。
(文藝春秋社2010年1200円+税)
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