畑村洋太郎『直観でわかる微分積分』
ミクロレベルの正義がどんな風にマクロになるのかということを考えていると、高校時代に習ってよくわからなかった微積分が気になってきて、高校数学の参考書を引っ張り出して眺めてみましたが、眺めるくらいではわからないので、どうしたものかと思っていたところでした。
そんなおりに本書を本屋で見かけたので、早速買って読んでみました。なるほど微分積分がどういうものかということはわかります。これくらい丁寧にわかりやすく書かれた本は他にないかもしれません。
ただ、細かくていねいに検証しようとしても、高校一年の数学の基本も忘却の彼方にあるので、やっぱり基本からやらないとダメですね。
と思って本棚を見たら、著者の『直観でわかる数学』があって、過去に読んだ形跡もあったので、要するに何も覚えていなかったようです。ちょっとショック。でも、この機会にもう一度読みます。時間があったらチャート式でもやってみましょうか。
あくまで社会理論にヒントをもらうために読むので、そこまでやらなくてもいいかもしれませんが、微分積分は物理と接点を持っていて、たんなる机上の論理でないところに何か隠れているような気がします。
微分の「全体は部分に宿る」(112頁)という考え方は、シェリングの「神は細部に宿り給う」みたいですが、むしろシェリングが微分を知っていたのかもしれません。いろいろと刺激的な本です。
(岩波書店1600円+税)
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