岡野雅行『不可能を可能にする あしたの発想学』
著者の本はほとんど読んでいますが、これもまた面白かったです。実際言われていることはほとんどどれも同じような内容なのですが、何度読んでもためになります。そして、何よりも元気と勇気が湧いてきます。
江戸っ子の語り口も爽やかですが、それは著者の生きる姿勢がそうだからです。「世の中、頭つかって一生懸命やれば、何でも思い通りになる」と本の帯にありますが、その通りにしてきた人だけに説得力があります。
私立大学経営のヒントになるようなこともたくさんありますが、活かすことのできる経営者がいるかと言えば、かなりブルーな気持ちになります。どう考えても経営の素人がやっているとしか思えない大学ならたくさんありますが、入学者減少傾向にあるところがV字回復して、いつのまにか一流大学の仲間入りしたというような話は聞いたことがありません。
むしろこの本に出てくるような大企業のえげつなさだけを小規模私立大学でありながら身につけてしまったところが少なくありません。全国の約半数の大学が定員割れですからね。これに加えて文科省からの天下り教職員は幹部を官僚化するという弊害を残していってくれます。
えらいこっちゃです。これからは著者にヒントをもらいながら、自力で勝負できるくらいスキルアップに努めて、思想と語学の私塾を開く方向でがんばるつもりです。
(KKロングセラーズ平成22年800円+税)
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