『三浦梅園自然哲学論集』尾形純男・島田虎次編注訳
三浦梅園を真剣に読んだのは初めてです。いやー、素晴らしい。この合理的思考には感銘を受けました。人間はすぐに因習的なものの見方や、先生の見方にとらわれるので、そうではなくて天地を師として物に即して観察し考えなくてはならないと説いています。
それでいて西洋の自然科学万能主義ではなくて、実践に重きを置いた考え方をしているところが面白いと思います。親を持つ人は親孝行になるように儒学を学べば、学派は問わないですし、槍を使うなら素槍でも十文字槍でもとにかく人を突けるようになることが肝要という立場です。
頭でっかちではなくて、文章がリズミカルで思考しながら書いています(特に第1章の書簡)。今日の哲学者でもこの考える文体を獲得している人はあまりいないでしょう。
以前、大分の三浦梅園邸に行きそびれたのは残念でしたが、いつか訪れてみたいです。
(岩波文庫1998年760円+税)
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