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2011年3月22日 (火)

日下公人『いまこそ、日本、繁栄の好機!』

雑誌『WiLL』に2008年頃連載されていた原稿を集めた本です。いい本ですけれど、元が雑誌連載のため枚数制限があるせいか、著者には珍しく凝縮された表現が結構出てくるので、いつものような読みやすさがありません。著者自身、あとがきの中で「一日に1ページずつ読んでくださいね」と述べているくらいです。

しかし、辛口がさえているだけに、いつものように他の人がまず言わないようなことがたくさん書いてあって、勉強になります。どこから聞いてきたのか、小沢一郎がロシアに行って280億ドルで北方領土を買い取ろうとしたために、かえって値段をつり上げられたという話などは妙に説得力があります。

また、2010年に財務省に入る東大法学部卒は本書刊行当時の情報では0人ということで、水面下でわが国のいろいろなところが変化していることもわかります。

152頁には国際常識では債務国が債権国に対して宣戦布告して、勝ったら負債をチャラにできると考えているだけでなく、債権国が持っている財産は戦利品として山分けすることまで考える、とありますが、きっとそうなのでしょうね。現在のリビア情勢をよく見ておきたいと思います。

(WAC2010年895円+税)

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