ピーター・フランクル『美しくて面白い日本語』
いつも明るく積極的な努力家の著者が日本語の魅力について語った本です。12カ国語を話すという語学の達人ですが、その多くの外国語を当該の国ではなくて外国で勉強したというのがすごいところです。
日本にいて英語の達人レベルになるというようなことを、たくさんの外国語について実行してきたわけですから、これはもう並大抵の努力では不可能です。
その著者にとって、日本語は一番難しくて魅力的な言葉なのだそうです。確かにいろんな文化的要素が混ざってできていますから、奥が深いという点では相当なものがあるのでしょう。
実際、ことわざと四字熟語にそれぞれ1章ずつ割いていますが「ついた餅より心持ち」とか「駑馬十駕」とか、本書で初めて教えられた魅力的な表現もたくさんありました。勉強になります。
でも、一番感心させられたのは、著者の超プラス思考です。すべてを明るく楽しいものにして努力する姿勢が本当に素晴らしいと思います。見倣わなくては。
それから、ハンガリーでユダヤ人が市民権を得たのがちょうど日本の明治維新の頃で、当時のユダヤ人たちには名字がなかったので、自分たちで公用語のドイツ語を使ってわかりやすい名字をつけたという話も印象に残りました(111頁)。
(宝島社2002年1143円+税)
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