清水義範『やっとかめ探偵団と鬼の栖』
これも面白かったです。ただ、名古屋弁はふつうに感じるようになってしまったので、当たり前に読んでしまう自分がいてぎょっとします。
それとは別に、設定の巧みさと登場人物のリアリティーが印象的な推理小説です。テレビドラマ化しやすいのも道理です。二時間ドラマくらいでうまくまとまりそうです。テレビでは主人公のおばあさんを山田昌がやってましたが、実は彼女は岐阜出身で、名古屋弁ネイティブの視聴者の評判は良くありませんでした。
ご当地ならではの地名や名所旧跡が出てくるので(名古屋の中川区とか香嵐渓とか日間賀島なんて、このあたりではめっちゃポピュラーですもんね)、ちょっと不思議な感じです。地元を題材にした連続テレビドラマを見ているみたいです。
そういえば岡崎では「純情きらり」が収録されて3年くらいは観光客が増加したそうです。一般に3年は効果が持続するのだとか。しかし、九州あたりから岡崎市の味噌蔵を見に来るなんて人が本当にあるのだから驚きます。テレビの力は偉大です。
(光文社文庫2005年533円+税)
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