山田真哉『食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字〈上〉』
数字が苦手な人にもわかる「数字が得意になる方法」。数字であって数学ではありません。また計算がうまくなるといった「数字に強くなる」のでもありません。数字が持つ意味に敏感になることを言っています。
要するに数字も言語の一種で、象徴的意味を持ったり、心理的効果を与えたりするもので、そう心得て数字というものをあらためて眺めてみると、なるほど腑に落ちることが多いのでした。
たとえば、数字を絞って決めつけることで説得力を持たせたり(「若者はなぜ3年でやめるのか」というタイトル)、常識となっている数字をわざと破ってインパクトを与えたり(「24時間100キロマラソン」)、ざっくりと切りのいい数字を用いてわかりやすさを出したり(「大江戸八百八町」)といったものです。
こうした知恵を動員することで「消費税5%還元セール」をうたう大手のお店に、2%しか還元できないお店が「お客さんの50人に1人に代金を全額返還」という形で対抗するといったアイデアを提唱しています。
こんな話だけなら商売人はみんな考えていそうですが、会計士が本職の著者は、決算書を見るだけで「いずれ潰れそうな会社」を見分ける方法を披露してくれます。これは役に立ちます。
要するに売上高利益率の推移を見るわけですが、今のところ自分の会社のそれを見てみる勇気がなくて困っています。
(光文社新書2007年700円+税)
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