群ようこ『働く女』
10人の様々な働く女性が出てきます。どの人もめっちゃリアリティーがあります。どうやって取材したのか調べたのか気になるくらい、本当にいそうな登場人物たちです。おそらく著者は想像力だけでなく、かなり多くの人を観察し、話を聞いて回ったのではないかと思います。
登場する女性たちはみな懸命に生きています。しかし、一生懸命だからといってうまくいくとは限りませんし、幸せになるとも限りません。そのあたりがうまく行ったり行かなかったりという悲喜劇が人生そのものなのでしょう。
でも、登場人物たちの奮闘ぶりはそこはかとなく勇気を与えてくれます。「元気をもらう」という流行の言い回しはあまり好きではありませんが、本書にはそんな元気を与えてくれる力があるようです。自分もがんばろうという気になります。
(集英社文庫2002年438円+税)
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