群ようこ『モモヨ、まだ九十歳』
90歳を過ぎても元気いっぱいの祖母のおはなし。元気の源は好奇心と歯に衣着せぬ言動でしょうか。スーパーおばあちゃんの仰天エピソードとその生い立ちがうまく構成されています。
文庫版あとがきで92歳になっても95歳になっても元気なご様子が報告されていますが、実際いくつまで生きられたんでしょう。
群れ家の男たちも変な発明に凝ってみたりして、それなりの変人のように見えますが、解説の関川夏央が書いているように、「愛すべき、かわいい男たち」に見えます。
こういう面白くて愛情たっぷりな一族の中から著者のような個性が生まれてくるのか、と感心します。どういう感心なのかはうまく言えませんが、あたたかくていい感じです。
どうやら現実の著者の姿は結構モモヨさんの血を引いているようなので、今後もたくさん面白い本を書いてくれるだろうと思うと楽しみです。
(ちくま文庫1995年450円)
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