群ようこ『なたぎり三人女』
これも傑作でした。かつて著者は年をとったら仲のよい数人の女友達と暮らして、お互いに老後の面倒を見合うのがいいかも、とエッセーで書いていました。本書はそれに近い40代の三人娘が、お笑いトリオのような感じのノリで読者を楽しませてくれます。
3人で集まってファミコンにはまって徹夜を重ねてへろへろになったり、海外旅行に行ったり、指輪を買いに行ったりする中で独特のボケとツッコミが繰り広げられます。
思うに、これは女三人組だからいいので、男だったらさまにならない気がします。なぜでしょう。もっとも、考えて答えが出たからといっても、男3人が楽しくなるわけではなさそうですね。4人だったら麻雀というのはありますが、男の場合の仲良しは、たとえば小林秀雄と今日出海のような二人組が思い浮かびます。
ジェンダー論では仲良しグループの研究というのはテーマにならないでしょうか。と書いてみて気がつきましたが、社会学では研究テーマになってもおかしくないですね。社会学者のはしくれとして自分でやってみましょうか。
(幻冬舎文庫平成14年495円+税)
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