群ようこ『ぢぞうはみんな知っている』
群ようこのエッセーをしばらく読まないでいたら、いつの間にか母上が物欲のかたまりのような人になっていて、驚かされました。母と弟のために都内に家を建てて、お小遣いは毎月50万円あげて、ローンと併せて毎月80万円の支払いとはすごいはなしです。それで本人は賃貸マンションに住んでいるというのですから、これまたびっくりです。
あとは『おかめな二人』に出てきた猫のしいちゃんやビーのこぼれ話や、援助交際マージャンの話とか、体型崩壊とか、笑ったり怒ったり、絶望しそうになったりと、いつもながら勢いのある文章を堪能できます。鋭い観察力を見事に文章化できるところにいつも感心させられます。
ただ、最後まで「ぢぞう」の話は出てきませんでした。この語呂のいいタイトルの由来は何なのでしょうね。文庫本につきものの解説もありませんし、謎です。
(平成18年新潮文庫400円税別)
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