群ようこ『おかめな二人』
ひょんなことから拾ってきた猫を買うはめになった著者の愛と格闘の日々が綴られています。以前著者の名作『トラちゃん』(集英社文庫)を読んだ時にも感心したのですが、猫の仕草や行動をこれだけ愛情をもって観察している人はそういないのではないでしょうか。
そのせいか本書のオカメ猫のしいちゃんは思う存分著者に甘えて、したい放題しています。どんなことをしても結局可愛くて許してしまうところが猫好きの弱点かもしれません。
私も昔両親が6匹の猫を買っていましたので、猫の様子や行動パターンはある程度分かっているつもりですが、トラちゃんも、このしいちゃんも飼い主に向かってその日の出来事について延々とお喋りをするというのが新鮮でした。聞かれたくないことを聞こうとすると無視したりもするのですから、何かが通じてはいるのでしょうね。
私も今後機会があったら猫のおしゃべりを聞いてみたいものです。
(幻冬舎文庫平成16年495円+税)
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