島田洋七『がばいばあちゃんの笑顔で生きんしゃい!』
がばいばあちゃんシリーズ第二弾です。文庫書下ろしなんですね。単行本で出して文庫化するというのでなくて、いきなり書き下ろしてしまうところが、お金にこだわらない著者らしい気がします。
本書では、がばいばあちゃんをめぐるエピソードが前作よりもさらに詳しく語られています。佐賀のばあちゃんの家で同居していた知的障害の叔父の話は本書で初めて読みました。著者も叔父を守ろうとしていじめられたりしますが、逆襲してかえってガキ大将の地位を獲得したりもします。
それにしても、このがばいばあちゃんのキャラクターにはいつも驚かされますし、読んでいるこちらも元気が出てきます。それぞれの言葉に味わいがあります。
「貧乏人が一番やれることは、笑顔だ」
「好きに生きないとダメ。自分の人生だから」
「自分がいちばん分からない。ひとのっことはよく分かる」
「二、三人に嫌われても、反対を向けば一億人いる」
「悲しんだらあかん。逝かれん」
「死ぬまで夢を持て! 叶わなくても、しょせん夢だから」
「金、金と、言うんじゃなか。一億円あったって、金魚一匹つくれんばい」
といった感じで、各章のタイトルにもなっていて、著者の解説が入る組み立てになっていますが、がばいばあちゃんのこれらの言葉は、それぞれに発想をうまく転換して難局を切り抜けることに役立つ気がします。
お金の問題と愛情の問題をうまく解決するにはこうした知恵が必要なのだと思います。間違っても一家心中なんかしてはいけません。
続編も読まなきゃ。
(徳間文庫2005年514円+税)
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- ドイツ語で読む珠玉の短編(2026.06.23)
- 山本七平『小林秀雄の流儀』(2019.07.28)
- 田中圭一『うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち』(2017.02.20)
- 天外伺朗『宇宙の根っこにつながる生き方 そのしくみを知れば人生が変わる』(2017.02.19)
- 柴田昌治『「できる人」が会社を滅ぼす』(2016.12.30)
この記事へのコメントは終了しました。


コメント