坂之上洋子『〈新装版〉犬も歩けば英語にあたる』
著者は最初に本書は英語の勉強の本ではないと断っていますが、比較文化的状況の中で、生きた英語表現がたくさん出てくるのは確かです。著者のアメリカ生活体験の中で印象に残った表現が英文対訳で出てくるのは結果として勉強になります。こういうことは言葉抜きでは語れないですもんね。
で、まあ、まずは比較文化論や異文化コミュニケーションの参考書として学生に勧めたい本の一冊です。CA養成専門学校の学生さんたちなんかには英語の勉強にもなって最適ではないかと思います。
本書ではアメリカの生活習慣やアメリカ人の積極的で合理的な人生観があらためてよくわかりますが、ヨーロッパでもだいたい通用する感じがします(アメリカ人のほうがヨーロッパ人より水平な対人関係を好む感じはしますけど)。その点で応用の効く本です。本書を海外出張の前に読んでおかれるのもいいんじゃないでしょうか。
しかし、お勉強というより、やはり著者の汗と涙と笑いの体験談が何より素晴らしくて、いい本だと思います。ドラマチックでジーンとくる場面もたくさんあります。
これから授業の中でも学生たちにイチオシの本として勧めるつもりです。
(英治出版2011年1,000円+税)
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