荘司雅彦『最短で成果★超仕事術』
本書の後半は同著者の勉強法と内容が重なっているところが多いので、勉強法について関心がある方はそちらを読まれたほうがいいと思います。
前半の仕事術に関してですが、「日々迫られる決断の9割以上は『先送りしても同じ』だ」(81頁)というところが、ビジネスの世界では当たり前のことだとは思いますが、学校に身を置くものとしては新鮮でした。というか、学校商売では決断力のある人が少なくて困っているのが現状だからです。
でも、そうなんですよね。この少子化の時代でも、決断の速いリーダーのいるところは成果を上げています。実際、そういうリーダーはだいたい企業人だった人ですが、学校の中でぬくぬくと育ってきた教職員は、自分の責任を伴う決断については異常なくらい尻込みします。典型的な官僚タイプです。
本書の最後に「仕事の速い人は仮説で実行する」とあり、「彼らの最大公約数的共通点は、大筋をつかんだうえで、大胆な仮説を打ち立てたら即トライし、もし仮説が間違っていたら再度また別の仮説を立ててトライするという方法を用いていたことでした」(222頁)とあります。
これも学校経営は見習ってほしいところですが、これができる人はそもそも学校なんかには勤めていないという根本的な問題点がありそうです。うーん、こまったなあ。
(中経の文庫2010年571円+税)
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- ドイツ語で読む珠玉の短編(2026.06.23)
- 山本七平『小林秀雄の流儀』(2019.07.28)
- 田中圭一『うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち』(2017.02.20)
- 天外伺朗『宇宙の根っこにつながる生き方 そのしくみを知れば人生が変わる』(2017.02.19)
- 柴田昌治『「できる人」が会社を滅ぼす』(2016.12.30)
この記事へのコメントは終了しました。


コメント