群ようこ『またたび回覧板』
傑作日常エッセイです。加齢とともに変わりゆく肉体と闘いながら、旅行やカラオケや健康食品あるいは健康グッズにはまるというお笑いの日々が切れ味のよい文章でつづられています。
この懸命な自分を一歩引いたところから眺めて笑いに変えてしまえる冷静な観察眼は、生きていく上で力になる気がします。世の中の人びとの理不尽にしっかり憤りながら、自分も含めてきっちり笑いのネタにしてしまうこの思考パターンを学んでおくと、悟りを開くとまでは行かないにしても、精神的に健康な日々が送れそうです。
(新潮文庫平成11年476円税別)
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