和田秀樹『男も更年期で老化する』
男性更年期というのがあるというのは以前から薄々耳にしていましたし、実際に同僚の先生で3名が今まで欠勤されたことがあります。めまいがして朝起き上がれなかったりなんかするそうです。で、女性更年期がそうであるのと同じく、原因はホルモンの減少なんですね。
さすがに老人医療に長年携わってこられた著者だけのことはあります。臨床例も豊富にお持ちのようですし、説得力があります。
対策も具体的です。運動によって男性ホルモンの分泌が増えるというのは初めて知りました。そういえば最近私もジョギングだけではなくて、腕立て伏せや懸垂、スクワットなんかに取り組むようになり、どういうわけかウェイトトレーニング系の運動で身体が覚醒するような爽快感が得られることを実感していたところでしたが、理由があったんですね。これは今後も続けなければいけません。
話がつねに具体的で実践的なのは、さすがに多くの読者を獲得している著者だけのことはあります。あとは実践あるのみです。
ところで本書に出てくる話の中で漫画の『サザエさん』のお父さんの波平さんは54歳という設定だったんですね。本書を薦めてくださった日垣隆さんの文章にも出てきたと思いますが、あらためて驚かされます。
思えば本書にも出てくる野球選手で稲尾や野村というのが1970年の時点で30代前半だったというのも驚きです。南海球場で当時野村を見ましたが、著者と同様に私も「おっさんくさいなあ」と思った記憶があります。
そういう意味では全体に若作りの時代なのか、成熟が遅いのか、昔の60代は今の後期高齢者くらいのイメージがありました。いずれにしても、まだまだたくさん仕事をしたいですし、そのためにも身体を鍛えておこうと思います。
(小学館101新書2011年700円+税)
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