群ようこ『都立桃耳高校―放課後ハードロック!篇―』
桃耳高校完結編です。著者が私より4歳上なので、先輩たちから聞いていた高校生活がこんな感じだったなあ、と思い出しました。実際、かなり著者の体験が反映されているらしく、大学受験なんか実在する大学名でそれらしい学校が出てきます。
また、連合赤軍事件などの時事ネタやエマーソン・レーク&パーマーなどの懐かしい名前が出てくるのは、ちょうど著者の高校時代のことですから、私にとっては中学時代ですが、ヘェー、こんなふうに受け取っていたんだ、と懐かしいいやら新鮮な感じがするやらで、同級生たちにはたまんないでしょうね。
それにしても、都立高校は当時から制服がありませんでしたが、このホンワカと自由な校風は割と最近まで続いていたような感じがします。二十年ほど前に私が学習塾で教えていたときでも、塾生に話を聞くと結構こんな感じだったようです。で、高校の時に皆大学生みたいな遊び方をするので、レベルが高い学校でも現役で大学に行くことは難しいというのが、都立高の一般的なあり方でした。
それはそれでよかったんじゃないかなという気がしていましたが、親御さんたちは気が気ではなかったことでしょう。おそらくそのために、当時から都立でも制服を復活させて、進学指導に力を入れるという動きが起こりつつありました。今はどうなんでしょう。
面白かったです。著者の本はいつもついつい時間を忘れて読んでしまいます。
(新潮文庫平成13年476円+税)
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