佐々木瑞枝『日本語を「外」から見る 留学生たちと解く日本語の謎』
著者は業界では有名な日本語教育の専門家です。本書は世界各国から日本にやってきた留学生たちに日本語を教える過程で出てくる日本語という言葉のさまざまな問題をたくさんのエピソードと共に紹介しています。
特に日本語学習者に独特の誤用がたくさん挙げられていて貴重です。誤用から出てくる日本語の難しさや面白さは日本語教育を専門としない人にとっても興味深い話題だと思います。
もちろん日本語教育に携わる人や、これから日本語教師を目指そうという人にとっても、本書は大いに参考になるのではないかと思います。日本語教育の難しさと面白さは本書からたくさん伝わってきます。
私もかつて怪しい日本語教師として教壇に立ったこともあり、ここ10年くらいは大学の留学生別科という所で日本語教育を教務面からサポートする仕事をしてきました。大変なこともたくさんありますが、ほんとうに面白くてやりがいのある仕事です。
本書を読んで日本語教師として刺激を受けたり、あらためて日本語教師を志そうと思う人が増えたりしてくれると、この業界自体の水準も向上してありがたいなあと(所属する短大の日本語教師養成コースの営業という観点からも)強く思います。
(小学館101新書2010年699円)
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