桂文珍『落語的ニッポンのすすめ』
読むと元気になれます。短い連載エッセーを集めたものなので、今までの講義調の本とはリズムや文体が多少異なりますが、人生をいつもじっくりと見つめ、笑って楽しもうとする文珍師匠のものの見方は変わりません。
著者が全国を旅して回ってみたこと感じたことや朝の連続テレビ小説に出演したこともすべてがネタになっていて、それぞれ楽しませてくれます。
「着物は人をやさしくする」の項では、著者が着物で街を移動していると、外国人観光客が「オーサムライ! キモノ ドウゾ!」と先にエレベータに乗せてくれたので、侍のようなしゃべり方で「左様か、お先に! 御免!」と返して大ウケしたりしています(230頁)。
いいですよね、こんな感じ。
(新潮文庫平成22年438円税別)
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