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2012年2月24日 (金)

日下公人『日下公人が読む 2012年~ 日本と世界はこうなる』

いつも楽観的で明るく夢のある日下さんです。本書もご多分にもれず、夢と希望を与えてくれます。

なにせ、独自のいろんな情報網から良い話がたくさん集められているので、いつもほんとうに勉強になります。

冒頭に次のような話が紹介されています。

「アメリカの海兵隊は救援物資を水陸両用トラックに満載して福島の海浜に運び、集まってきた住民に一個ずつ手渡いたところ、住民はすぐ一列に並んで後ろへ後ろへとリレーを始めたので腰が抜けるほど驚いたという。ミシシッピ川水流域のアメリカ人でも住民は一個ずつを抱え込んで走り去ったからである」(2頁)

こんなっことが震災後いろいろとわかってきて、外国人の日本を見る目が変わったと書かれています。そうかもしれません。マスコミが報じないと事実自体が存在しなかったことになりますが、もはやマスコミが社会的使命を果たしていないことも皆さんよくわかってこられたようですから。

本書で一番新鮮だったのはトリウム発電についての情報です。ウラン燃料の原発に替わるものとして真剣に考える必要がありそうです。すでに技術は開発済みですし、あとは政治決断次第です。

しかし、この政治決断というのが一番のネックになっているのは、いかにもわが国らしくて、情けないです。しかし、ひょっとして、決断力不足という問題は政治家だけでなく、今日のわが国の社会の隅々にまで及んでいるのではないでしょうか。

もはやわれわれはあらゆる面で国に頼っていてはいけない時代に入りつつありますね。

(ワック株式会社2011年1238円+税)

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