西原理恵子『この世でいちばん大事な「カネ」の話』
著者のすさまじい半生記とともに語られるお金の話です。1964年生まれの著者ですが、著者の小さい頃はまだまだわが国にはすさまじいが残っていたことがわかります。
著者は貧乏が人間をどのように変えるのかということを家庭生活や地域の生活のなかで味わい尽くしてきたんですね。貧乏の悪循環から抜け出すのが以下に大変かということも、こうして実体験とともに書かれると、説得力が増します。
美大に入っていきなりいろんな雑誌媒体に売り込みに行くはなしとか、体験取材として、賭けマージャンで連戦連敗、5000万円もスッてしまった話とか、世界の貧困地域を取材した話とか、全部面白いです。そして、体験の現場から様々な教訓を引き出しています。
「おわりに」で印象的なことが書かれていたので最後に紹介しておきます。
生きていくなら、お金を稼ぎましょう。
どんなときでも、毎日、毎日「自分のお店」を開けましょう。
それはもう、わたしにとっては神様を信じるのと同じ。
毎日、毎日、働くことが私の「祈り」なのよ。
(中略)
覚えておいて。
どんなときでも、働くこと、働き続けることが「希望」になる、ってことを。
(理論社2008年1300円+税)
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