池田信夫『原発「危険神話」の崩壊』
著者は原発推進はと思われている節がありますが、そうではなくて、「原発は危険だが、そのリスクを他の発ガン物質や環境汚染と同じ規準で比較し、費用対効果を最適化すべきだ」(6頁)という立場です。彼を警戒している人こそ読んでおくべき本だと思います。
本書は科学的で客観的なデータに基づいた、冷静な本ですが、下手なことをいうと「炎上」させようと待ちかまえている空気が反原発派には渦巻いていますから、いやーな感じがします。
というわけで、今日は「おわりに」から引用しておわりにします。
「問われているのは、原子力か『自然エネルギー』かなどという技術の問題ではなく、人間が科学をいかにコントロールするかという知恵である。(中略)科学の限界を自覚しながら、論理と事実にもとづいて考えるしか、gんざいの危機を収集する道はない。われわれは安全神話に安住するのでもなく、危険神話におびえるのでもなく、科学技術という厄介なものと共存してゆくしかないのである」(189-190頁)
(PHP新書2012年720円税別)
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