山田昭男『日本一しあわせな会社のヘンな“きまり”』
著者の会社は、会社の鉄則と言われる「報告連絡相談」をしない、休みは有休を除いて年間140日もあり、勤務時間も毎日7時間15分で、残業は一切禁止という驚くべき会社です。著者は言います。
「働く人間のモチベーションや幸福感が低ければ、会社の儲けは出ない。そういうことは、自分がいろいろな立場で働いたことのある人間ならわかると思うが」(92頁)
というわけで、いかに社員の能力を引き出すかということを考えていったとき、この会社のユニークな規則に至ったのだそうです。その骨子は、
・常に考える
・他人と差別化する
・いいと思ったことは恐れず行動に移す
・ダメならすぐに戻す
ということで、なるほどその通りなのですが、実際には私のよく知る会社には、この正反対のことばかりやっているところがあります。一切考えず、同業他社と同じことしかせず、新しいアイデアは全部店晒しで、成果主義のようなダメなことだけは続けていて、みんなやる気をなくしているという感じです。
結局リーダーに勇気と知恵がなくてやれないのですが、昨今そんな会社のほうが多いのが実情でしょう。景気も悪いはずです。
本書は先日読んだ著者の別の本とほぼ同様な内容ですが、会社の職員の生の声が収録されていて、著者の話を裏付けています。嘘でここまでは言えないだろうというインタビューが載っています。
それにしてもすごい経営です。何とかあやかりたいものです。
(ぱる出版2011年1500円+税)
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- ドイツ語で読む珠玉の短編(2026.06.23)
- 山本七平『小林秀雄の流儀』(2019.07.28)
- 田中圭一『うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち』(2017.02.20)
- 天外伺朗『宇宙の根っこにつながる生き方 そのしくみを知れば人生が変わる』(2017.02.19)
- 柴田昌治『「できる人」が会社を滅ぼす』(2016.12.30)
この記事へのコメントは終了しました。


コメント