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2012年6月11日 (月)

野口悠紀雄『ホームページにオフィスを作る』

2001年に出た古い本ですが、ホームページをめぐるIT技術自体はそれほど無茶苦茶進化したというわけでもなく、著者の基本姿勢の正しさが結果的に証明された感があります。ブログやツイッター、フェイスブックなどが登場してきましたが、まずは自分が使い勝手がよく、楽しくなるようにという方向で考えていけば大丈夫という感じがします。

「ネット上に自分用のデータベースを作る」という基本姿勢から「ネットワーク自体をデータ記録媒体とする」という方向を提示したのは、今日ではドロップボックスやグーグルドキュメントという形に結実しています。ソフトよりもデータをネットにという感覚は当時からコンピュータを使い倒すほど利用していた著者ならではのもので、さすがだなあと思いました。

ちなみに、野口悠紀雄ONLINEの情報源をネットでたどってみたら、只今休止中でした。検索エンジンがめいっぱい発達したら、要らなくなるという性質のものでもなさそうですが、どうなんでしょう。

E-learningなど、通信教育に関する情報も正しい方向が示されていて、参考になりました。今教材を作成中で、明日も担当者と打ち合わせですが、この現在のトレンドと学生達の要望を上手く取り入れて開発したいものです。ただ、このシステムを採用する側の頭が旧態依然のままではダメでしょうね。大丈夫かなあ。

気になるのは、最近の学生があまりパソコンを活用せず、全部携帯メールその他ですませてしまおうとする傾向があることです。ノートパソコンも若い人はあまり使っていないのかも知れません。これではガラパゴス化と言われても仕方ないかも。

(光文社新書2001年700円+税)

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