上橋菜穂子『天と地の守り人』[第二部]
第二部では再会したチャグムとバルサがお互いに助けあいながら、見事に難局を乗り切って、難しい政治的交渉に成功します。物語の最初では11歳だった皇太子チャグムは、ここに来て急激に成長して、16歳にして政治的責任を担うまでの人物になってきます。
戦国時代ではわが国でも16歳といえば、数え年で17~18ですから十分大人でしたから、まあ、ありえることですが、ここまで適切な政治的判断が下せるというのは、これはぜひとも一つのモデルケースというか、政治的思考の教材として政治家志望の人には読んでもらいたいものです。
それにしても、松下政経塾なんかでは何が教えられているんでしょうね。正心誠意の出典を勝海舟として平気なところをみると、四書五経の教養は皆無だということがわかります。三国志もゲームしかしたことがなかったりして。かといって、西洋的な教養もあるようには見えませんしねえ。困ったものです。
それはそうと、いよいよ最終巻に入ります。大団円となりますでしょうか。
(軽装版偕成社ポッシュ2008年900円+税)
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