上橋菜穂子『天と地の守り人』[第一部]
守り人シリーズの最後のお話は3部構成です。本書はその第1巻で、皇子チャグムと女用心棒バルサの物語の流れがここに来て合流します。これまでの印象深い登場人物たちも物語に徐々に合流しながら、それぞれの国同士の対立・抗争も緊迫の度合いを増してきました。
添えれぞレの国も個性的で、アメリカみたいな制服・侵略大好きな大帝国もあれば、祭政一致の宗教国家もあり、損得勘定だけで動く実利的な国もありで、さらにそれぞれの支配層の間の複雑な利害関係もきっちり書き込まれていて、いやー、これから一体どうなっていくのでしょうね。
物語の中ではチャグムの属する新ヨゴ皇国が、一番日本に近い感じです。鎖国して全国民が玉砕覚悟で戦闘態勢に入ろうとするところなんか、そのまんまですね。チャグムもかなりのお人好しですし。
物語には、そんな国が生き延びていくためのヒントも散りばめられている気がします。全部読んだらまた書きます。
(軽装版偕成社ポッシュ2008年900円+税)
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